お酒でギリシャに触れよう
年間を通して温暖なギリシャは古代文明の国とも呼ばれ、ギリシャのシンボルとも言える神々が住む場所としたアクロポリスの丘にあるパルテノン神殿や世界遺産に登録されている絶景のメテオラ修道院群、白壁の家が連なるなんとも魅力的なエーゲ海の島であるサントリーニ島など、その美しい風景と神々の大地は一度は触れてみたい、行ってみたい国ですよね。
そんなギリシャにも国民酒や特産酒が数多くあり、様々な種類のお酒を生産しています。今回その中でもギリシャの代表的なお酒を楽しみ方と合わせてご紹介していきたいと思います。
"神のお酒"と呼ばれる国民的なお酒OUZO(ウゾ)
ギリシアとキプロスで生産され、世界的にも有名なウゾ(ウーゾとも言います)というギリシャの国民的なお酒はアニス系と呼ばれる香草、バーブ類のリキュールの総称です。
潰したブドウやレーズンを原料に蒸留したグレープ・ブランデーをベースにしたリキュールで特有の香りはアニス(あるいはスターアニス)をはじめとする様々な材料を加えるため。
*コリアンダー、クローブ、アンゼリカ、スペインカンゾウ、ミント、冬緑油、ウイキョウ、ハシバミ、シナモン、ライムの花といったハーブやベリー類なども生産地や場合よっては加えます。
アニス(スターアニス)とは?
アニス (anise, Pimpinella anisum) はセリ科の一年草。古くから香料や薬草として利用されてきた。原産地はアナトリア半島、ギリシア、エジプトといった地中海東部地域である。
出典-ウィキペディア
*ちなみにスターアニスはアニスとは香りが似ていますが別のバーブ。"八角"とも呼ばれるスターアニスは中国原産のモクレン科の木の実です。
アニス系リキュールと言われてもピンとこない方も少なくないと思います。 よくアブサンやペルノと言ったバーブ系のリキュールを好んで飲まれる方はきっと同じようにすぐに馴染めるお酒です。
初めての方にとっては香り、味わい共に特有のクセが強く、最初の時点で苦手になる方もいますが、飲み慣れてくるとその独特な甘さと苦味がクセになります。
ウゾのおすすめの飲み方
面白い特徴があるアニス系のリキュールはウーゾ効果または自然乳化という現象があります。 アニスで香りを付けたリキュールやスピリッツを水などで割ると油分が水に反応し乳化作用により白濁するのが特徴です。 それを踏まえておすすめの飲み方はストレート以外に氷を入れたロックや水割り。 意外にもフルーツ系とも相性が良いのでジュースで割ると更に飲みやすくなります。
基本的には食前酒として扱われますが、魚介系の料理にも合います。
ウゾ12は二度蒸留され、10種類以上のハーブとスパイスを使用。12番目の樽から常に最高のウゾができることから、「ウゾ12」と命名しました。 ウゾ12は、ギリシャ国内では最も消費の高い国産酒として有名です。
オシャレな陶器ボトルのメタクサ
メタクサはギリシャのペロポネソス半島産のサヴァティアーノ種の白ブドウを原料に白ワインから作られるブランデーです。
単式蒸留機で蒸留した後、オーク樽で熟成させ、色着いたブランデーとブレンドされて、独特の風味と味わいをもたらす植物エキスと甘味料(バラの花びら、数種のハーブから抽出される自然のエッセンス)を加え、再びオーク樽に詰められ、最低でも1年は熟成させる為、一般的なブランデーにはない、甘くまろやかな香りとなめらかな口当たりが特徴です。
ギリシャの蒸留酒メーカーとしては最古の歴史を持ち、酒の輸出でも、ギリシャNo1の実績のあるメタクサには熟成年数などによりいくつか種類がありますがその中でも目を引くのはグランド・ファインという15年以上熟成の原酒を色鮮やかな陶器瓶につめたも。
神話に出てきそうなオシャレなボトルと熟成されたその深く複雑な味わいは一度は試してみたい一本です。
メタクサのおすすめの飲み方
扱いはあくまでブランデーとしてストレートやロック、まろやかな口当たりからソーダやジンジャーエールで割ればアルコールも抑えられ飲みやすくなります。
まとめ
ギリシャのお酒は他にもウゾのようなアニス系の香りをつけていない蒸留酒のチプロやギリシャビールのFIX。また世界で最も古いワインの生産国の一つでもあり、ギリシャワインなどギリシャ特産のお酒は数多く存在します。
ギリシャに行った気分になれるかどうかは別ですが、ギリシャのお酒を通じていろいろ調べてみるのは楽しいと思います。
またご参考になればと思います。
最後まで読んで頂き
ありがとうございました。